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鼓膜が破れる・破れた原因は?

鼓膜とは耳の穴の一番奥にある、皮膚と粘膜が合わせられた薄い膜のことを言います。外から聞こえる「音」を空気の振動を捉え、耳の奥の内耳へと伝達する大切な役割を持っています。

その鼓膜が破れるということは、どういうことなのでしょうか?

まず鼓膜の破れた面積に応じて、聞こえが悪くなり難聴になります。
鼓膜が全面積に失われても、全く聞こえなくなるわけではありませんが、通常聞こえている音の70〜90%が聞こえなくなると言われています。

鼓膜が破れる・鼓膜が破れた原因として可能性が高いのは、

  1. 急性中耳炎の状態が続き慢性化した、滲出性中耳炎(慢性中耳炎)
  2. 耳掻きで耳掃除中に誤って鼓膜を傷つけ、結果破れてしまった。
  3. 風圧で鼓膜が破れる。
というケースです。

2・3番の外的原因で鼓膜が破れてしまっても、細菌感染しなければ自然治癒し鼓膜は自然と治って塞がることが多いそうです。
※鼓膜が破れてしまった範囲が広い場合は、あてはまりません。

鼓膜が破れてしまうということは、大変な重傷感を伴うトラブルであることは確かでしょう。

まだ言葉の話せない赤ちゃんや、どこが痛いのかを的確に伝えられない子供は、ただ痛みに泣き叫ぶばかりなので、親である私たちも「耳が痛い」とは気づき難いのが現状で、
鼓膜が破れたあと、耳から膿(耳垂れ)が出てきてから「耳が痛かったんだ」と気づくことがあります。

ではどうして1番の急性中耳炎の状態が続き慢性化した、滲出性中耳炎(慢性中耳炎)から鼓膜が破れてしまうのでしょうか?

簡単に説明すると

  1. 風邪やアレルギー性鼻炎などで、鼻水が出る
  2. 鼻水が耳管を通って、中耳に細菌やウィルスを運ぶ
  3. 中耳で炎症が起こる
  4. 中耳に液体が貯留
  5. 滲出性中耳炎へと移行・液体量が増え鼓膜が膨れ上がる
  6. 鼓膜が破れ、溜まった液体が耳だれとなり出てくる
となります。


鼓膜が破れてしまったあとはどうすればいいのでしょうか?
まずは耳鼻科にかかりましょう。耳鼻科で出てきた耳垂れを吸引してもらい、原因となった鼻水も吸引してもらいます。細菌感染の予防としてほとんどの耳鼻科で、抗生物質を点耳(耳にたらす)し、飲み薬としても抗生物質が処方されます。

鼓膜が破れてしまった日から2〜3日、多いところでは1週間お風呂に入らないように指示されます。これも細菌感染の予防のためです。お風呂の許可が出ても、鼓膜が破れてしまった耳のほうには、水の入らないよう指示されます。

そして毎日吸引に通い、経過がよければ自然に鼓膜は再生されます。


  1. 急性中耳炎の状態が続き慢性化した、滲出性中耳炎(慢性中耳炎)
  2. 耳掻きで耳掃除中に誤って鼓膜を傷つけ、結果破れてしまった。
  3. 風圧で鼓膜が破れる。

2番に関しては、耳鼻科で耳垢をとってもらえば解決します。特に赤ちゃん・子供の耳の穴は小さく狭いため、家庭で取るよりも耳鼻科で定期的にとってもらったほうが良いでしょう。

3番は風圧の強い状況を作らないことでしょう。

鼓膜が破れる最も多い原因の1番に関してはどうでしょう?

鼓膜が破れてしまったり鼓膜切開し、ある程度膿を出し中の粘膜にいい影響が起こり解決する場合もありますが、鼓膜が修復した後も鼻水が出、膿が溜まるために再度破れてしまったり切開をしなければならない場合もあります。

幾度も起こるようでしたら、鼓膜にチューブを入れる処置を打診されます。

これらの原因は取れない鼻水からくることがほとんどです。ですから、鼻水を頻繁に吸引してあげることにより、鼓膜が破れてしまうこと・中耳炎・滲出性中耳炎・鼓膜切開処置・耳垂れ・鼓膜チューブ処置などは、予防できるのです。


※乳幼児の耳管(図2)は、成人よりも太く水平気味に出来ています。


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